2020.02.08
店長ブログ vol.17 遊びもって。。。
あ、店長のオオガケです。
突然、個人情報をバラまくようで何ですが、いまの住所は「三好市池田町マチ〇〇〇ー〇」と書きます。この「マチ」が曲者でして。この住所を教えると、たいてい「マチ」の部分が間違いだと思うようなんです。池田町の町をマチと誤植したと勘違いするわけです。すると、「三好市池田町〇〇〇ー〇」と書いて送ったりするもんで、住所が足りないもんだから、郵便屋さんが困る事態になります。
そう、マチは正しい住所表記なのです。ちなみに、この界隈には、カタカナ表記の地名が多くあります。マチのほか、シンマチ、シマ、イケミナミ、イタノなどなど。これは、明治初期に、これからの日本は都会的なセンスでカタカナ表記が多くなるから、ほかに先んじて地名をカタカナにしてしまおうと、大胆な変更を行なったようです。中には、サラダなんて地名もありまして、これは、もともと皿田だったらしいです。結果としてどうだったのか、それは置いといて(笑)、なかなかに思い切った施策でしたね。
えーと、何の話でしたっけ?
そうそう、そのカタカナ地名でいうところの、シンヤマという場所でハチミツを採取しているんですって。シンヤマって、阿波池田駅からそう遠くない場所なんですよ。そんな場所に、ミツバチがいるんでしょうか?
というわけで、ご案内していただきました。
駅の南側、車で坂を少し上った場所。もう、すぐ着いた印象。
だって、前回、前々回にご紹介した中村さんの果樹園や田口さんの畑に至る道のりが凄かったから。いや、それでもいい眺めなんです。いや、三好はどこだっていい景色なのかもしれません。
案内していただいたのは、内田哲平さん(写真右)。ミンデキッチンのナベさん(写真左)も興味津々。
こちらが、ハチの巣箱です。いまは冬で寒いので、箱の中を温めるように、毛布で包んでいます。
こちらが、ハチの出入口でしょうかね~。
左に立っているのが、内田悦正さん。野菜を作りながら、知り合いに養蜂を学び、ここで始めたとのこと。ちなみに、案内していただいた内田哲平さんのお父様です。よく似てますね。。。
悦正さんたちの巣箱にいるのは、西洋ミツバチ。暖かくなって花が咲き始めたら飛んで行って、いろいろな花から蜜を持ち帰ってきます。花の種類は多種多様なので、いわゆる百花蜜になりますね。採蜜するタイミングによって味や香りも違い、また、年によっても変化するそう。でも、自然なものですから、それが当然なのだと思います。
スーパーで売っているハチミツは、常に同じ味わいです。むしろ、そっちのほうが怖い。。。
そして、これがシンヤマで採れたハチミツです。その名も「ASSOBIMOTTE」。アソビモッテ? ああ、遊びもって!
「~しもって」というのは、関西から西側の方言なんでしょうか。「~しながら」という意味。関東では使いませんね。
つまり、「遊びながら」という意味。ちょっと違う言い方をすれば、「遊び心をもって」というニュアンスになるでしょうか。ラベルもかわいいですね。哲平さんの友人がデザインを手がけたそう。
こちらが、後からお聞きしたコンセプトです。
「アソビモッテ」は「遊びながら」という意味の徳島県地方の方言です。
農業を生活の糧とし、代々受け継がれてきた地で、計り知れない自然を目の前にしながらも、経験や技術の長けた仲間たちと、心から楽しんで作られる美味しいモノたち。
『ASSOBIMOTTE』ではそういった数値には見えない、《遊び心》を持ったものづくりに美味しさの素があると考えています。
で、その味わいです。ひと言で表すならば、とてもピュアな味がします。クセのない味わいで、香りもおだやか。すっと身体になじむような食後感。こだわりのハチミツって、香りや味が個性的なものが多いですが、それらに比べればおとなしい印象もしますが、何となく、内田さんの人柄や、シンヤマに住んでおられる方々の人柄まで表しているような気もします。ぜひ、一度、味わってほしいなと思います。
「ASSOBIMOTTE」は、2月22日に開催される『うだつマルシェ』で販売されるそうです。自然が生み出すハチミツなので、数に限りがあります。早い者勝ちですよ。
僕も、仕事を抜けて買いにいかなきゃ。。。