2019.12.07
店長ブログ vol.11 せんばって何?
あ、店長のオオガケです。
日に日に寒さ増す今日この頃。直売所に並ぶ野菜も、だいぶと様相が変わってきました。この時期に多くのなるのが、「せんば」です。 ん? せんばって何?
僕も、徳島に来るまで知りませんでした。(一応)野菜ソムリエでも、あるんですけどね。。。
で、調べてみたところ、「せんば」とは、高菜の一種でした。徳島や香川の呼び方が「せんば」。香川では、「まんば」とも呼ばれます。漢字で書くなら「千葉」と「万葉」。収穫しても、次から次へと生えてくるから、たくさん採れるという意味合いで、そう呼ばれるようになったのでしょう。
これが、「せんば」です。
濃い緑色の葉から想像できるように、けっこうアクがあります。そのため、たっぷりの湯でしっかりゆがいてから、しばらく水にさらす必要があります。なかなか手間はかかりますが、味が濃くて、葉がしっかりしているので、なかなか面白い食材です。
この「せんば」には、βカロテンが豊富に含まれています。100gあたり2300㎍(マイクログラム)。これは、緑黄色野菜の中でも、かなり多いんです。βカロテンには、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きの他、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち、免疫機能を高める働きなどもあります。塩漬けにすると、割合がもっと高くなるので、高菜漬けは少量でもたくさんのβカロテンがとれることになりますね。
香川には、「せんば」を使った郷土料理があります。それが、「まんばのけんちゃん」です。なんか、やんちゃな小学生のあだ名みたいな名前ですが。。。
「そういや、万葉町の健一くんは、昔からケンカばかりしてたねえ」
「『まんばのけんちゃん』て言えば、町で知らない人はいなかったもん」
そんな、イメージ。
閑話休題。
というわけで、ミンデキッチンのランチでも作ってみました。下処理した「せんば」を適宜に切って、ごま油で炒めます。お揚げと豆腐を加え、だし汁(イリコ)、砂糖、酒、みりん、醤油で味付け。味が染むまで炒め煮にしたら、出来上がり。ご飯によく合う味わいです。三好の豆腐は固いものが多いので、崩れにくく、この料理にもぴったりですね。調味料の分量も、だいたいで大丈夫なので、よかったら作ってみてください。
さて、「せんば」イコールほぼ高菜と分かったところで、今回も余談。
高菜と言えば、高菜漬け。高菜漬けといえば、激辛高菜。激辛高菜といえば、豚骨ラーメン。そういえば、僕が奈良に行くと、ついつい食べに行ってしまう『がむしゃら』でも欠かせないアイテムです。
コッテリ、というよりも、ドロドロの豚骨スープ。背脂もたっぷり。それは罪悪感の塊。食べ終えると、ちょっと胸焼け。でも、しばらくするとまた食べたくなる。ああ、悪魔のようなラーメン。。。
で、ここにたっぷりの激辛高菜を入れて食べるわけです。ドロドロスープと麺と高菜がくんずほぐれつ。たまりません。ああ、写真見たら、また食べたくなってきた。。。