2019.12.23
店長ブログ vol.12 吉田初三郎氏の鳥瞰図
あ、店長のオオガケです。
気が付けば、年の瀬。一昨年のクリスマスは、サンタクロースに扮して、野菜の発送をしてたっけ。そう思えば、月日の過ぎ去る速さに、驚き桃の木山椒の木。
さて、下の写真をご覧ください。
ご存知の方も多いはず。そう、ミンデキッチンの客席に掲げられている絵です。
これは、吉田初三郎氏が描いた、阿波池田の鳥瞰図。で、吉田初三郎って、誰?ってところでしょうか。
こういうときは、ウィキペディア(笑)
1884年京都生まれ。大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰図絵師。生涯において3000点以上の鳥瞰図を作成し、「大正広重」と呼ばれた、とのこと。
1914年、最初の鳥瞰図である『京阪電車御案内』が、修学旅行で京阪電車に乗られた皇太子時代の昭和天皇の賞賛を受けたという。そして、大正から昭和にかけて、日本の観光ブームに合わせて、初三郎氏の鳥瞰図は高い人気を集めた。
独自の作風で描かれる初三郎氏の鳥瞰図は、大胆にデフォルメ化された絵が特徴である。上記の写真ではわかりづらいので、カラー印刷版をご覧ください。
阿波池田の町並みを中心に、画面右側には、大歩危、小歩危、祖谷、剣山まで。また、左側は、吉野川を下っていくと、鳴門があり、淡路島を超えて神戸、大阪、名古屋、東京まで描かれているのです。あ、富士山も(笑)。まさに、大胆すぎるデフォルメ!
しかしながら、初三郎氏の特徴は、鳥瞰図を製作する前に現地調査を行ない、土地の魅力を浮き彫りにし、新たな観光名所や景勝地を見出したりもしていたそう。現在有名になっている観光スポットも、初三郎氏の絵によって世に出たケースも少なくないとか。
さて、土地に詳しい方なら、この絵にちょっと違和感を持つかもしれません。というのも、これが描かれたのは、昭和8年10月のこと。当時は建設予定でありながら、途中で計画がとん挫して、幻となった橋が描かれてしまっているのです。それは、どれでしょう? まずは、見に来てください。そして、わからない方は、店長のオオガケまで。
ちなみに、初三郎氏の鳥瞰図は、愛媛県歴史文化博物館に多く所蔵されています。西予なので、真鍋屋からも結構遠いですが、一度、行ってみたいものです。