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2020.01.08

お知らせ

店長ブログ vol.13 割りばしを使おう!

少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

本年も、当ブログをご愛読いただけますと幸いです。

 

あ、店長のオオガケでございます。

 

みなさん、お節は召し上がられましたでしょうか? かくいう私も、年末3日間、奈良のレストランのお節作りを手伝っておりました。

 

 

 

 

こんな感じのお節です。いいでしょう?

とはいえ、お節の製造現場は、なかなかに過酷でして。およそ10年お手伝いさせていただいていますが、ここでの経験があったればこそ、この半年間、素人ながらひとりでミンデキッチンの厨房を切り盛りできたのだと思います。『ビストロ ル・クレール』吉崎シェフは、奈良における僕の師匠です。勝手に思っているだけですが。。。

 

さて、今日は何の話かというと、お箸の話。

ミンデキッチンでは、お客さまに、割り箸を使っていただいています。

 

 

 

 

 

 

以前は、エコ箸が流行ったこともありました。使い捨てではなく、洗って使いまわせるので、環境に優しいからエコ箸。

 

でも、違う観点もあるんです。日本の農業が危機に瀕しているという話は、以前にも書きました。農業従事者の高齢化と減少は、とどまるところを知りません。林業も同じなんです。安価な外国産材の流入や一軒家建築の減少などがあり、国産材の需要が減ってしまい、また、林業従事者の高齢化と減少は、まさに農業と同じ道をたどっています。

 

一般に生活しているわれわれには、林業はなじみの薄い職業です。無くても困らないのではないか、そんな風に考える人もいることでしょう。しかし、日本の国土の約7割は森林なのです。僕が以前に住んでいた奈良も、そして、徳島も、かつては林業が栄えた土地でした。国内には、同じようなエリアがたくさんあります。もし、林業が衰退し、森林が放置されたら。。。

国内の森林のうち、約4割は人工林です。人工林は、手入れをしないと荒廃が進んでしまいます。林業とは、材木を生産すると同時に、山を守る仕事でもあるのです。

 

少し話が逸れてしまったようですが、そうではありません。割り箸です。割り箸の多くは、間伐材で作られています。間伐とは、木がまっすぐ健康的に育つように、適度な間隔をあけるため、余分な木を切り倒すこと。そうして切られた木を有効利用して割り箸を製造しているのです。また、丸太から四角く木材を切り出した際に出る端材を利用したりします。

 

つまり、割り箸を利用することは、森林伐採につながるのではなく、森林を守ることにつながっているのです。割り箸を購入すれば、わずかながらも林業従事者の収入につながります。農業も林業も同様ですが、収入がなければ、その職に就く人がいなくなってしまいます。そういう観点から、ミンデキッチンでは、積極的に割り箸を利用しているのです。

 

また、ミンデキッチンで使用している割り箸は、『セルプ箸藏』から仕入れています。こちらは、社会福祉法人 博愛会が運営していて、就労継続支援(B型)事業として、一般企業での就職が困難な方に、就職や生産活動の機会を提供するとともに、知識及び能力の向上に向けて必要な訓練を行なっており、その一環として、割り箸を製造しています。こちらの割り箸を利用することが、少しでも社会福祉への貢献につながればと思っています。

 

ちなみに、『セルプ箸藏』の割り箸は、『地域交流拠点 とことんの里』などで販売しています。

 

普段、何気なく使っている箸だとは思いますが、「いただきます」や「ごちそうさま」のあとに、ふと、このブログを思い出していただけたら幸いです。

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