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2020.02.06

お知らせ

店長ブログ vol.16 にし阿波の傾斜地農耕システムって何?

あ、店長のオオガケです。

 

今朝、この冬はじめての雪が降りました。とはいえ、1月もあっと言う間に過ぎ去って、立春を超えたら、あとは暖かい春を待つばかり。

 

険しい山々に囲まれた三好では、街中に雪が降らずとも、山の上は白く染まっていることがあります。その姿を見て、ああ、山間に住んでいる人は大変だろうなと想いを馳せていたりします。

 

そんな山間、というよりは、山上でも農業が営まれているから驚きます。そして、そうした傾斜地で、脈々と受け継がれてきた農耕システムが、世界農業遺産に登録されていることをご存知ですか?

 

世界農業遺産とは、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。世界農業遺産認定地域は、世界で21ヶ国58地域、日本では11地域が認定されています(令和元年11月現在)。※農林水産省HPより。

 

日本では、トキと共生する佐渡の里山や、清流長良川の鮎~里山における人と鮎のつながり~など、ほかにも静岡、阿蘇、高千穂などが登録されていますが、その中のひとつに、「にし阿波の傾斜地農耕システム」があるのです。

 

では、「にし阿波の傾斜地農耕システム」とは。。。詳しくは、こちらのホームページをご覧ください(笑)

簡単に言うと、山間の傾斜地ならではの農耕技術を中心に、集落での生活を続けるために行なわれてきた生活習慣、食文化、伝統行事、これらを繰り返す中で守られてきた景観、それらすべてを含めたシステムのこと。このシステムは、持続可能なものとして、食と農の危機的状況や生態系の破壊など、現代の多くの地域が抱える問題解決にもつながるものと評価されました。

 

田口真示さんは、まさに傾斜地農業で野菜を栽培している生産者のひとり。「にし阿波の傾斜地農耕システム」ブランド認証を受けています。先日、その畑を案内していただきました。1月は作物がないタイミングではありましたが、その過酷さは、充分に感じることができました。

曲がりくねった道の先に~♬と、コブクロ気分で坂道を上る、登る、のぼる!道幅は狭く、ガードレールも街灯もない、慣れない我々では怖くて進めないほどの道を、さらに上る!

着いた場所から見下ろしたのが、この光景です。山肌にへばりつくように、農地があります。

度肝を抜かれる二人(笑)

 

田口さんです。

多品種の野菜を栽培していて、スーパーマーケットの『サンシャイン』内にある直売コーナーや『みかも喫茶』などに卸しています。ミンデキッチンでもお取引が始まりまして、田口さんの野菜を使った料理を、毎日のように提供しています。

ちょっと大きくなり過ぎた白菜や大根。

料理長の渡辺さんは、嬉しそうに大きな大根を抜いていました。

こちらは、キクイモ。「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、最近では美容や健康面から注目を集めつつある野菜のひとつ。

こちらは、祝蕾(しゅくらい)です。アブラナ科の一種で、高菜と同じ仲間。子持ち高菜とも呼ばれます。食感はアスパラガスやブロッコリーの茎のようにコリコリとしていて、高菜のピリ辛さとほろ苦さが特徴的な、春を告げる新野菜です。まだ、珍しい野菜なのでスーパーなどではあまり売っていませんが、人気急上昇中とも。

 

こちらは、祝蕾の南蛮漬け。衣を着けて揚げた祝蕾は、ホクホクとした食感で、甘味とほろ苦さがあり、南蛮漬けによく合います。

見慣れぬ野菜なので、調理法に悩むと思いますが、生でも食べられますし、炒めてよし、揚げてよし。そういう意味では、比較的食べやすいとも言えます。

知らない野菜は、なかなか手が伸びないものですが、こちらは、ぜひ食べていただきたい野菜のひとつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祝蕾は、時期的に終了してしまいますが、田口さんの野菜は、毎日のように届きます。メニューには、生産者の名前を入れるようにしていますので、誰の野菜を使っているのか、チェックしてみてください!

 

 

 

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